第12級13号認定(事前認定)・760万円(和解)の解決事例
・事前認定において、第12級13号(後頚部痛、眩暈の症状)の認定を受けた件
・60代兼業主婦の逸失利益について、基礎収入について賃金センサス(女性・学歴計・全年齢)、労働能力喪失率を14%、労働能力喪失期間を12年とする和解案が提示され、和解が成立した件
・裁判において、被告ら(相手方)から60%の過失相殺の主張がされたが、35%の過失相殺とする和解案が提示され、和解が成立した件
- 自転車と四輪車・単車との事故
- 第12級
- 疼痛等感覚障害
- 神経系統の機能又は精神
- 被害者
- 60代女性
- 当事者の車種など
- 普通乗用自動車 対 自転車
- 主な傷病名
- 右後頭蓋窩硬膜外血腫、脳挫傷、外傷性くも膜下出血等
- 後遺障害等級
- 第12級13号
- 弁護士特約
- あり
- 解決方法
- 裁判上の和解
後遺障害の認定手続き
弁護士依頼後の事前認定
第12級13号(後頚部痛、眩暈の症状)
60代の兼業主婦が、信号のない交差点において自転車に乗って横断歩道を横断中に、優先道路を左方から直進した車に出会い頭衝突される交通事故に遭い、弁護士費用特約が利用できたことから、後遺障害認定のサポートを含む損害賠償請求を当事務所に依頼されました。
①後遺障害の認定について、診断書の記載内容のチェック及び意見書の作成等のサポートを行い、第12級13号の後遺障害認定(事前認定)を受けることができました。
②後遺障害の認定後、示談交渉を行ったものの、過失割合及び損害額について双方の主張に大きな隔たりがあったため、裁判を提起し、裁判上の和解により解決しました。
| 当初の 提示金額 |
解決金額(和解案) | ||
|---|---|---|---|
| 人的 損害 |
治療費 | 20万9690円 | 21万8610円 |
| 入院雑費 | 2万7000円 | 2万7000円 | |
| 通院交通費 | 1650円 | 1860円 | |
| 休業損害 | 65万3448円 | 128万2564円 | |
| 傷害慰謝料 | 104万8000円 | 136万円 | |
| 逸失利益 | 317万7387円 | 466万8495円 | |
| 後遺障害慰謝料 | 232万円 | 290万円 | |
| 後遺障害診断書代 | 0円 | 9720円 | |
| 物的 損害 |
自転車代 | 0円 | 1万円 |
| 小計 |
743万7175円
|
1047万8249円
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| 過失相殺 | 50% | 35% | |
| 既払金 | -18万2630円 | -18万2630円 | |
| 調整金 | 0円 | 97万1769円 | |
|
353万5958円
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760万円
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①後遺障害認定のポイント
事前認定において、後頚部痛、眩暈の症状について、第12級13号の認定を受けることができました。
(1)頭部画像上、脳損傷後の所見として、脳挫傷痕の残存が認められたこと
(2)初診時の意識障害なしとの所見があること
(3)「頭部外傷後の意識障害についての所見」において、運動機能はすべて「正常」、身の回り動作能力はすべて「自立」とされていたこと
(4)「日常生活状況報告」上の記載内容から明らかな精神症状や運動麻痺等が残存しているものとは捉えられないと判断されたこと
が第12級13号と認定されたポイントであったと考えます。
②過失割合のポイント
被告らから60%の過失相殺が主張されました(示談交渉時は50%)が、裁判所から過失相殺を35%とする案を提示していただくことができました。
(1)加害者の車が優先道路を進行しており、判例タイムズ38【246】(イ)を基本とすべきと判断されたこと
(2)加害者は、横断歩道のすぐ横の交差点側を対向車線側から横断していた被害者(原告)が運転する自転車に衝突するまで気付かなかったという脇見運転に比すべき前方不注視の過失を犯していると判断されたこと
(3)被害者は、横断歩道を横断しており、横断歩道通行の修正要素が認められたこと
(4)被害者の年齢が満64歳であったこと
がポイントであったと考えます。
③損害額のポイント
(1)休業損害について
128万2564円とする案を提示していただくことができました。
(ⅰ)18日の入院が認められること
(ⅱ)症状としてはめまいが主訴であったこと
がポイントであったと考えます。
(2)逸失利益について
基礎収入について賃金センサス(女性・学歴計・全年齢)、労働能力喪失率について14%、労働能力喪失期間について12年とする和解案を提示していただくことができました。
(ⅰ)パート収入に減額がないとしても、めまいの症状が残り、家事労働が相当制限されていると認められたこと
(ⅱ)脳挫傷痕が残り、脳外傷などの器質的な原因が判明していたこと
がポイントであったと考えます。