右第6、7肋骨骨折等を受傷した交通事故の解決事例
・異議申立(事前認定)により、第12級5号(右第6、7肋骨の変形癒合、通常派生する症状として肋骨痛)の後遺障害認定を受けた件
・裁判において、80代男性の休業損害及び逸失利益について、家事労働に従事していたことを前提とする賠償額の案が提示され、和解が成立した件
- 自転車と四輪車・単車との事故
- 第12級
- 変形障害
- 上肢(上肢及び手指)
- 被害者
- 80代男性
- 当事者の車種など
- 普通乗用自動車 対 自転車
- 主な傷病名
- 腰部挫傷、右第6・7肋骨骨折、背部挫傷、股関節挫傷、頚部挫傷、左足挫傷等
- 後遺障害等級
- 第12級5号
- 弁護士特約
- なし
- 解決方法
- 裁判上の和解
後遺障害の認定手続き
弁護士依頼後の事前認定
なし
弁護士依頼後の異議申立
第12級5号(右第6、7肋骨の変形癒合、肋骨痛)
80代男性が、自転車に乗って青信号で直進したところ、左方から赤信号を無視して直進した車と出合い頭衝突する交通事故に遭い、後遺障害認定のサポートを含む損害賠償請求を当事務所に依頼されました。
①後遺障害認定(事前認定)のサポート等を行い、一旦非該当の認定を受けたものの、異議申立により、第12級5号の後遺障害認定(事前認定)を受けることができました。
③異議申立による後遺障害の認定後、示談交渉を行ったものの、損害額について双方の主張に大きな隔たりがあったため、裁判を提起し、裁判上の和解により解決しました。
当初の 提示金額 |
解決金額(和解案) | ||
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人的 損害 |
治療費 | 49万0485円 | 49万0485円 |
通院交通費 | 2880円 | 2万3370円 | |
休業損害 | 0円 | 18万5274円 | |
傷害慰謝料 | 80万円 | 119万円 | |
逸失利益 | 0円 | 54万5108円 | |
後遺障害慰謝料 | 250万円 | 290万円 | |
後遺障害診断書代等 | 0円 | 1万0550円 | |
後遺障害検査費 | 1万6885円 | 1万6885円 | |
介護費 | 0円 | 16万5374円 | |
雑費 | 0円 | 1870円 | |
小計 |
381万0250円
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552万8916円
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既払金 | -50万5380円 | -50万5380円 | |
和解調整金 | 0円 | 32万6464円 | |
賠償額(既払金を除く) |
330万4870円
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535万円
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①後遺障害認定のポイント
(1)異議申立書(事前認定)において第6、7肋骨の骨折について癒合部で骨の転位があり変形を残していること等を主張したこと、
(2)カラー写真を提出したこと
等により、裸体となったときに変形が明らかにわかる程度の変形癒合であると判断されたことが、第12級5号が認定されたポイントであったと考えます。
②過失割合のポイント
相手方が赤信号無視をした事案であり、被害者に過失がないことは争いのない事件でした。
③損害額のポイント
80代の男性について、
(1)妻と二人暮らしであること、
(2)妻が圧迫骨折のため安静が指示されていたこと、
(3)家事代行を利用したこと
等が、休業損害及び逸失利益が認められたポイントであったと考えます。